キック・アス

0291.jpgキングスマンを気に入ったので、同じコンビが作った映画をぜひ観てみたいと思った。

映像も言葉遣いもかなりデンジャラスな映画なので、評論家的には賛否両論だったらしい。
なんと言っても、小学生の女の子がどぎつい言葉を使いながら、かなり残酷に人を何人も殺してゆくわけだから、それも当然と言えるだろう。

デイヴ・リゼウスキはパッとしないギークの少年だが、ある時ネットで買ったスーツを着てスーパーヒーロー活動を開始。ただ、何のスーパーパワーも持っていない彼は、自動車泥棒に出会ってあっさり刺されて病院送りになってしまう。
その後もヒーロー活動を続けていた彼は、三人組に襲われていた男を、ボコボコにされながら救い、見物人に「キック・アス」と名乗る。
その様子をYouTubeにアップされ、キック・アスは一躍時の人となる。
学校一の美少女のケイティが麻薬の売人に悩まされていることを知ったデイヴは、キック・アスとなってそのアジトに乗り込むが多勢に無勢。
そこへ、ヒーローのコスチュームを着た少女(ヒット・ガール)が現れ敵を次から次へと殺してしまう。ヒット・ガールの父ビッグ・ダディも現れ、キック・アスに困ったことがあれば呼んで欲しいとつげて去ってしまう。

この映画の最大の魅力は、クロエ・グレース・モレッツ演じるヒット・ガール。
11歳の彼女は幼少の頃から、父ビッグ・ダディにスーパー・ヒーローになるべく特訓を受けていて、銃器を使いこなしあらゆる敵を殺してゆく。
言葉遣いもかなり酷く、放送禁止用語がポンポン出てくる。
何というか、12歳の可愛らしい少女とのギャップが良いんだよな。

キングスマンもそうだったが、当然のことながらかなりグロい殺戮シーンがある。
ただ、痛快な音楽で、残酷さを感じさせない。

もう一つキングスマンと共通するのが、パッとしない普通の少年でも、大それたことをやり遂げられるということを描いている点。

僕が個人的に理解に苦しんだのは、あまりにも自警団礼賛な雰囲気。
警察に任せると言うことを、アメリカ人は良しとしないのだろうか。

いずれにせよ、文句なく痛快で楽しめる映画。
そしてクロエ・グレース・モレッツが可愛い。
☆☆☆☆★

ちょっとだけトリビア。
“kick ass”とはケツを蹴るという意味。”She is kick ass”だと、「すげえ(強烈な)女だ」と言った意味になるそうだ。
“hit girl”は”hit man”(殺し屋)から。

画像引用 Yahoo!映画


mugakudouji
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