家電製品の選び方 3 ズボンプレッサー

0323.jpg僕のように毎日スーツを着ている営業マンは、そのヨレヨレ具合が気になるところ。いい年になってヨレヨレのスーツを着ているというのは非常にみすぼらしい。
若いと多少ヨレヨレでも格好良く見えたりすることもあるのだが、オッサンには通用しない。

安物のスーツをヨレヨレにしないためにはジャケットはきちんとハンガーに掛けてスチームをあてること、ズボンはアイロンをかけることなのだが、これが非常に面倒。
ジャケットの場合はスチームをあてなくても自重でしわが消えていくが、ズボンの消えた折り目はどうにもならない。
そんなときに便利なのがズボンプレッサーだ。

ズボンプレッサーに大きく分けて二種類ある。
立てて使うタイプと寝かせて使うタイプだ。
ただしどちらも温かくなる板にズボンをはさんで使うという基本的な構造は同じである。
仕組みは、簡単に言えば加熱する寝押しだ。
布団の下にズボンを敷いて寝るのを、器具を使って便利にしたものと考えれば良い。
値段は7,000円くらいから30,000円くらいまで。
寝かせて使うタイプは現在東芝の物しかなく、それ以外は全部縦置きだ。

寝かせるタイプは感覚的に非常にセットしやすい。
上の板をぱかっと開けて、ズボンをおくだけ。縦置きも含めて東芝の機種は塩ビの仕切りシートがついており、右足と左足の間にはさむ形になっているため、若干セットしにくい。

縦置きタイプはズボンを垂直にセットする方式の為、寝かせて使うタイプに比べてセットが難しく慣れが必要だ。

このタイプは現在、東芝・ツインバード・コルビーの三社が出している。
東芝以外は聞いたことがないかもしれない。
ツインバードは新潟にあるれっきとした日本企業で、照明器具や防水テレビ・防水DVDプレーヤーなど、大手が作らないニッチな商品を作っている。
コルビーはイギリスにあるズボンプレッサーのトップメーカーだ。

縦置きタイプはどれもハンガーが取り付け可能で、ジャケットも一緒にしておくことが出来る。寝かせるタイプに比べて場所もとならない。

東芝の上位機種の特徴は消臭機能がついている点。何日も着回すので便利なような気もするが、スーツ用の消臭スプレーを使えば良いだけとも思う。

コルビー製で特徴的なのは板の部分が木製だと言うこと。
色がブラックの機種を除いて、「木目」が前面に押し出されており非常に落ち着いたデザイン。
もう一つの特徴はストレッチャーバーという板が上部と下部に仕込んであって、ズボンを挟み込む動作でピンと伸ばすことが出来る、という物。

置き場があるのであれば、縦置きタイプの方が色々選べて便利だ。
東芝製は75度程度、コルビー製は60度前後で安定するように出来ている。
生地を傷めにくいという意味では、コルビーの方が優れているが、たいていの場合東芝の最上位機種よりもコルビーの最下位機種の方が値段が高い。
ちなみに、ツインバードの製品は非常に安価で可もなく不可もない作り。入門機としては悪くない。

基本的には単純な製品なので、どれを選んでも問題はあまりない。
問題を感じるようであれば、それはおそらくズボンプレッサー自体の問題だと思われる。

ズボンプレッサーは折り目を維持するための製品であって、折り目をつけるためのものでは無いと考えた方が良い。
折り目が完全に消えてしまったズボンに、狙った部分にきちんとした折り目をつけるのは実は結構難しい。こればかりはアイロンに任せた方が良い。

身だしなみ維持には非常に有効な製品なので、ズボンを使う人は安物で良いので買ってみるべきだと思う。
ただし、これを使う前提は「量販店で売っている安価なスーツ」。間違っても高級品には使わないこと。
高級品は立体裁断されているので、「真っ平らにしてしまうズボンプレッサーを使用したら台無し」になるので、そういったものはアイロンを使って上手にプレスしなければならない。
立体裁断したズボンは、平らなところにおくとしわが寄るのですぐ分かる。

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ズボンプレッサー

mugakudouji
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