紙よさらば
衝動買いってわけじゃないのだけれど、いきなり買ってしまった。
安かったから。
職業柄、メーカーさんが大手量販店にいくらで卸しているのかを知っているから。。。
前から欲しかったのだが、ドキュメントを読み込むためだけで他に使い道のないスキャナって、なかなか勇気のいる買い物だった。
同じくらいの金額なら先日NetWalkerを買ったわけだが、あちらはPCなので色々出来る事を考えれば、心理的な敷居は低い。
実は通信費用などで長期的な金食い虫ではあるのだが。
僕の場合蒐書家なので本が多いのはもちろんなのだが、紙の書類も非常に多い。
クレジットカードの控え、レシート、ネットショップの買い物の時に届いた納品書、公共料金の領収書、家電製品の説明書や保証書etc…
本以外の紙の置き場も意外にバカにならない。
もしかすると普通の人はレシートや納品書なんかはバシバシ捨てているのかもしれないが、実は過去の書類に何度か助けられた事もあるのでなかなか捨てられない。
実際、過去に住んでいた住所の公共料金の領収書が、僕の本人確認に役立った事があったり。
ただ、いつどんな書類が役に立つかはわからないし、だからといって全部保存しておくわけにもいかない。
「もしかして必要になるかも」なんて程度の書類であれば、デジタルデータで保管するのが一番だと思う。
2TBのバルクのHDDが一万円もしない時代に、「デジタルデータの取捨選択」なんて愚かなまねはしなくて良い。
僕の場合DVDやBlu-rayのディスクを大量にリッピングして、PCがビデオジュークボックス状態になっているくらいだ。
目の前の領収書の束をすべて読み込んだって、HDDを使い切る心配はない。
使い切ったら足すかもっと大きなものに交換すれば良いだけだ。
さて、コクヨやキヤノンのものも検討したわけだが、結局富士通のScanSnapのFI-S1500を購入した。
実はあまり決め手はないのだが、この種の商品で一日の長があるScanSnapなら確実だろうと当たりをつけての事だ。
同じ富士通のS1300にするという手もあったが、持ち歩くような事はしないのと、AcrobatStandard9が付属するという事でS1500にした。
実際、両機種にはAcrobat9ほどの価格差はないのだ。
セットアップは一般的なプリンタなどの機器とかわらない。
特に悩むところはなかった。
肝心の使い勝手だが、まず電源を意識する事がないのが素晴らしい。
蓋を開ければすぐ使用できる状態になっている。
そして何より素晴らしいのが、とりあえず初期設定だけ済ませれば、あとはひたすらスキャンするだけ、という簡単さ。
ドキュメントの判別を自動で行うので、カラーや両面でも気にする必要がない。
とにかくひたすら突っ込んでスキャンし続ければ、目の前の書類の山はあっという間に消える。
シュレッダーの時間の方がかかるくらいだ。
PDF化する際にOCRで文字情報が付加されるから、検索も容易だ。
付属のソフトも良くできていて、読み込んだ書類を管理するのは難しい事ではない。
難点は、保存先をサーバに設定できない事だ。
スキャナが接続されたPCにしか保存場所が指定できない。
ネットワークドライブにも設定できないのだ。
わずか1日で私の周りにあった書類の山はほぼ消え、シュレッダーダストがとんでもない事になった。
スキャナの置き場所以上の空間が出来たようだ。
追々自炊も試してみようかと思う。
蒐書家といえども、雑誌や実用書などコレクションではない本もたくさんあるから、これらを裁断機で解体してPDF化しNetWalkerで読むというのも悪くない。
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