パトリオット・ゲーム

1992年公開の映画。

トム・クランシーの『愛国者のゲーム』を原作にした映画。
原作との主な違いは、「レッド・オクトーバーを追え!」と時系列が逆のため、本作ではジャック・ライアンは「CIAに入局」ではなく「CIAに復職」した事になっている。
救助したのは英皇太子ではなく、王室の一因になっている。

CIA分析官を辞職し、アメリカ海軍兵学校の教官となったジャック・ライアンは講演の仕事を兼ねて、妻と娘の三人でロンドンに来ていた。

ジャック・ライアンが仕事を終えて、家族との待ち合わせ場所である都心の広場に着いた時、車で通りかかったイギリス王室のホームズ卿が、IRAの分派である過激派グループに襲撃される。持ち前の正義感から襲撃現場に丸腰で飛び込んだライアンは、襲撃グループの一員であるショーンを昏倒させ、奪った銃で彼の弟を射殺して、ホームズ卿一家を救った。

逮捕されたショーンは、刑務所への護送中に警察内の密告者の協力を受けて脱走し、弟の復讐に燃えてライアンに狙いを定めた。過激派はホームズ卿やライアン一家を追ってアメリカに渡り、ライアンを襲うも失敗。しかし、別行動していた彼の妻と娘には重傷を負わせた。

ライアンは家族を守るべくCIAに復帰し、偵察衛星を駆使して過激派がいるとされる北アフリカの軍事キャンプを洗い出した。特殊部隊による急襲でキャンプは壊滅したが、ショーンたちメンバーの死の確認は手間取っていた。

イギリス王室からナイトの称号を授かったライアンは、娘の退院祝いの日に叙勲されることになり、英国大使館へ出向く代わりに自宅へホームズ卿を招いた。そのパーティーの最中に、ライアン家を襲う過激派たち。ショーンは生きていたのだ。自分を囮にして船で沖へ出たライアンは、ショーンと対決し、その息の根を止めるのだった。

前作が原子力潜水艦を巡る米ソの駆け引きだったのに対し、今回は私怨というえらく小さな話になってしまった。
軍事映画とも言えず、拍子抜け。

☆☆☆★★

ジャック・ライアン役はハリソン・フォードに変更。前作に比べて老けたライアン。
テロリスト役のショーン・ビーンは「007/ゴールデンアイ」での悪役。狂いっぷりが素晴らしい。
「ホームズ卿」役のジェームズ・フォックスはロバート・ダウニー・Jr版の「シャーロック・ホームズ」で悪役ヘンリー・ブラックウッド卿の父親を演じている。
ホームズ卿の秘書役のヒュー・フレイザーはNHKでやっていた「名探偵ポアロ」のヘイスティングス。

画像引用元 映画.com

mugakudouji
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