検察審査会

民主党の小沢一郎氏の件で、検察審査会が二度目の「起訴相当」の議決をした。
これによって、裁判所が選任した弁護士によって強制起訴されるという。

市民感情としては、小沢氏は黒だろう。
だがそれは裁判で有罪判決が下ると言うこととは違う。

地検の特捜部が表立って捜査をして立件して、「無罪」なんてことになったら面目は丸つぶれなのだ。
だから、起訴して有罪に持ち込めるような事案でしか特捜は動かないし、動いた以上絶対に有罪に持ち込もうとする。
面目を保つためにに無理をしちゃったのが村木さんの事件というわけだ。
この件では余計に面目を失うことになるわけだが。

そんな特捜部が表立って動いたのに、結局本丸の小沢氏にたどり着かないまま、不起訴としてしまった。
それはつまり、集めた証拠では有罪に持ち込めない、と特捜部が苦渋の決断をした結果といえる。

検察審査会は市民の代表であり、その決定は尊重されるのが当然だ。
だが、彼らには有力な証拠と思える供述があったとしても、有能な弁護士にかかれば公判でひっくり返されることが考えられる。
100%有罪に持ち込めるだろうという証拠では裁判では不足で、少しでも崩されると有罪にできなくなってしまう。
だから120%の証拠を押さえない限り、起訴しないと考えるのが検察なのだろう。

そういう意味では、この件は有罪にできない公算が高い。
しかも一事不再理の原則がある。
公判で無罪が確定した場合、本当は黒であったとしても判決は白なのだ。
その点、不起訴処分であれば時効にならない限り、改めて有力な証拠が出れば起訴に持ち込める。

そういう意味で、今回の決定はなかなか微妙なものと思う。

明石花火大会歩道橋事故も強制起訴となったが、その裁判の詳細を知らない。
実際のところ、弁護士が起訴してうまく行くのだろうか?
弁護士では強制捜査ができるわけでもないから新たな証拠を見つけるのはかなり難しいだろうし、検察が押さえたすべての事実や証拠に、必ずしもアクセスできるわけではないだろう。

無學童子
時事

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