やっぱりおかしい
セブン-イレブン:店主ら 見切り販売制限解除求める声明
2009年7月31日 21時0分セブン-イレブン・ジャパンが、売れ残った弁当などを値引きする「見切り販売」を条件付きで認める方針を示していることに対し、一部加盟店の店主でつくる「セブンイレブン加盟店ユニオン」は31日、「制限を設けずに自由に加盟店が価格設定できること」などを求める声明を発表した。
会見した八王子南口店(東京都)オーナーの増田敏郎さんは「24時間営業なので深夜に販売期限が切れるものもあり、1時間前から値引き販売をしても効果が薄い。値引き価格も、加盟店が主体的に判断すべきだ」と訴えた。
このエントリーでも書いたが、この問題の本質は根深い。
各加盟店からすれば、自分たちの利益を守るのに必死なのだろうが、セブン-イレブン・ジャパンが考えていることは、コンビニエンス・ストアという業態を、崩壊に導かないことなのではないかと思う。
コンビニエンス・ストアが大きく成長できたのは、その利便性からだ。
利便性が高いからこそ定価販売ができ、多くの人はそれを支持してきた。
高コストではあっても、定価販売によって大きな利益が出ていた。
コンビニが乱立した状態で値引き競争に陥れば、業界全体が共倒れになりかねない事態に陥ることは、目に見えている。
加盟店が主体的な行動を取り始めれば、「セブン-イレブン」というブランドも早晩意味をなさなくなるであろう。
「加盟店に自由を」という主張は一見聞こえがよいが、そんなに自由が欲しいならフランチャイズから離脱すれば良いではないか。
離脱すれば本部からの制約は一切なくなる。
その代わり、支援も一切なくなるわけだが。
あるいは「セブンイレブン加盟店ユニオン」加盟店が一斉離脱して、新たなチェーンでも作ったらどうか。