図書館

28万冊いずこに…全国公立図書館で不明、被害4億円超す
 2007年度に全国主要都市の公立図書館で行方不明となった本が計約28万4000冊にのぼり、被害額は約4億1000万円と試算されることが読売新聞の調査で分かった。
 大半が無断で持ち出されたとみられ、本の表紙だけ残して中身を抜き取る手口が目立つ。警報装置付きの防犯ゲートを設置した図書館もあるが、多くの自治体が「財政事情が厳しく、有効な対策をとれない」と訴えている。
 道府県庁所在地と政令市、東京都と23区の計74都市区を対象に、公立の図書館(計約570館)で07年度に行方不明となった本の冊数や被害金額などを尋ねた。冊数については69都市区から回答があり、計28万4421冊。
 都内4区と横浜市や川崎市、名古屋市の計7市区では、それぞれ年間1万冊以上の行方がわからなくなっており、大都市圏の被害が顕著だった。回答のあった都内22区を合計すると計14万1221冊で、全体の半分近くを占めた。
 被害金額については64都市区から回答があり、本を購入した際の価格などから試算した結果、計4億1071万円に達した。年間1000万円以上の被害があった自治体は12市区。
 具体的な事例では、複数の自治体で、カバーや表紙から本の中身が引きはがされて持ち去られる「中抜け被害」が確認された。都内のある図書館では3年ほど前から目立ち始め、多い時で月に2?3件被害がある。旅行のガイドブックや写真集、写真付きの実用書などが狙われやすいという。
 本の表紙やカバーは書架に残されているため、年に1回行われる蔵書の一斉点検まで気が付かないことも多い。被害にあった図書館の司書は、「防犯対策が遅れがちになる」と話す。
 持ち出された本が捨てられていたケースも多く、例えば、関東の図書館では、近くの商店の前の路上に、約80冊が入った段ボール箱2箱が放置されていた。東北の図書館では周辺のコンビニエンスストアのゴミ箱に、四国の図書館では駅のゴミ箱に、それぞれ蔵書が捨てられているのが清掃員らによって発見された。昨年6月には九州の公園内で半分焼けこげになった図書も見つかっている。
 このほか、九州の図書館の夜間返却箱に昨年末、貸し出し手続きがされていない約400冊が戻されたこともあった。そのうち100冊はほこりまみれで傷みが激しかったという。
 こうした被害を受け、図書館の中には、館内の巡回を強化したり、防犯ゲートを設置したりしたところもあった。ただ、予算や人員に限りがあり、防犯対策をとることができずにいる自治体も多かった。
(2008年11月9日03時03分 読売新聞)

こういうことがあると、図書館の存在意義ってことを考えちゃう。
いっそ無くしてしまったら?
みんな買え、2,000円以下の本は。
ただ、図書館は文化のバロメーターでもあるわけで、無いとなるとそれはそれで寂しいもんだけど。
僕はかなりの蒐書家で、尚かつそれなりの読書家であるけれど、実は転居してから地元の中央図書館に行ったことは一度しかない。
僕が図書館に求めているのは、静かな環境と、個人では手の届かない本、貴重な本、調べ物用の各種基本図書だ。
ベストセラーリストの上位に載り、書店で平積みされているような本を求めているわけではない。
なのに近所の図書館はホームレスの住処になっているし、貴重な本はないし、各種基本図書の更新がされていない。
僕の要求するレベルを満たしていない。
ま、地域の図書館の運営方針は各自治体の裁量であって、ニーズの高い本を入れるってことが図書館の有効活用と考えているなら、それはそれで仕方ないんだけど。
でもね、ろくに新しい本を買う予算もないんであれば、いっそのこと閉鎖してみるってのも一つの選択だとは思う。
少数の反対者に対して、賛成者はほとんど無く、大多数は図書館の実態を知らない無関心者だろうから難しいとは思うけどね。

mugakudouji
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