不手際

車水没死で消防「後手」県警「不手際」…謝罪されても帰らず
 豪雨のため冠水した栃木県鹿沼市道で、軽乗用車に閉じ込められて水死した同市千渡、派遣社員高橋博子さん(45)の救助出動がなかった問題で、母親の良子さん(75)らが25日、「きちんと対応してくれていたら、こんなことにはならなかった」と消防や県警の対応を厳しく批判した。
 鹿沼市消防本部は対応が後手に回ったとして、署員の緊急招集の基準とする雨量を新たに設け、1時間40ミリを超える場合と決めた。
 「助けて、水が、水が」。良子さんは長女の博子さんから助けを求める電話を受けた。「どこにいるの」と尋ねても、悲鳴が聞こえてくるばかり。「お母さん、さようなら」。電話は16日午後6時18分過ぎ、こう告げて途切れた。
 博子さんはこの直後、「車内に閉じこめられた。水が入ってきてドアが開かない」と110番。良子さんもすぐに119番した。
 ところが、消防は、同じ場所で水没した車から自力脱出した埼玉県の夫妻と判断し、出動しなかった。県警は、現場を混同していた。
 県警は24日になって遺族を訪ね、「不手際があった」と認めたという。良子さんは「謝ってもらっても娘は帰ってこない。冷静に通報を受けるべきプロが、現場を混同したり、別の車と勘違いしたりして混乱するなんてありえない。警察と消防の連係も取れていない。娘の死を無駄にしないためにも、早急に徹底した訓練をするべきだ」と語った。
 博子さんは、中国へ留学していた二胡(にこ)奏者の長男雅人さん(19)を高速バスの停留所まで迎えに行く途中だった。バス停までは約900メートル。帰国報告を果たせなかった雅人さんも「落ち着かせるべき立場の人が混乱しているということは、消防や警察の役目を果たせていない。あきれて言葉も出ない」と語気を強めた。
 事故があった日は浸水被害などで119番が午後5時半?同9時前に59件に上った。良子さんが119番していた6時20分から10分間に10件の通報が殺到した。鹿沼市消防本部は、通常体制の15人で対応。その後、浸水の現場などに署員を出したため7人を緊急招集したが、全署員に招集をかけたのは、さらに通報が相次いだことを受けた6時以降だった。
 小峯英一・鹿沼市消防署長は「当初の7人で足りると思った。これから1時間40ミリを超すおそれがある場合、直ちに招集する」と話している。
(2008年8月25日23時03分 読売新聞)

消防や警察を非難するのは容易い。
でも、状況から言って同じ場所なら混同するのも止むを得ない。
その点、同情はできる。
それに、被害者にまったく過失が無かったというわけではない。
死者に鞭打つ趣味は無いが、それでも下記の点は指摘しておきたい。
1.高橋博子さんはなぜ冠水した道路に入ったのだろうか。
危険な状況での運転はダメだということを教習所で習ったはずなのに。
2.車内にハンマーが無いのはなぜか。
非常時にガラスを割るためのハンマーをなぜ用意していないのだろうか。
いつ起こるかわからない災害のために必要な準備をすることも、自己責任だ。
県警や消防本部の危機管理がずさんだったことは確か。
これを教訓によりしっかりとした体制をとっていただきたい。
と同時に、われわれ市民の側も、危険に対して十分な心構えと準備をしなければならない。

mugakudouji
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