近代史

「大隈重信は何した人?」明治の偉人も小6の正答率3割以下

 小学校の学習指導要領で例示した歴史上の人物42人について名前と業績が一致するかどうか、文部科学省・国立教育政策研究所が全国の小学6年生に調査した結果、卑弥呼、ザビエル、ペリーなどは正答率が90%を超えたものの、幕末から明治の偉人のほとんどが50%以下だったことがわかった。

 中でも大久保利通、木戸孝允、大隈重信の正答率は30%を下回り、「木戸孝允と大久保利通」、「陸奥宗光と小村寿太郎」をそれぞれ混同している児童が15%以上いた。

 この調査は社会科が対象で、昨年2月、小学6年生6665人に実施。42人の業績が書かれた年表上に、顔と名前が書かれた人物シールを張らせた。平均正答率は68%。

 正答率1位の卑弥呼は99%で、ザビエル、ペリー、野口英世、雪舟の順。50%以下は西郷隆盛(50%)、板垣退助(47・3%)、伊藤博文(40・1%)などで、幕末から明治にかけて活躍した人物のうち、平均を上回ったのは福沢諭吉(88・8%)だけだった。

 教師に「指導に時間をかけた人物」を尋ねた結果、織田信長、徳川家康、豊臣秀吉がトップ3。時間をかけなかったのは東郷平八郎、木戸孝允、勝海舟の順だった。
(2008年6月27日19時49分 読売新聞)

相手が小学生だし、設問に問題があるので仕方ないかなともおもうが、近代史を専攻したものとしては、上位を占めたのが皆近代というのが悲しい。

僕の持論は、歴史は最近ほど重要だということだ。
社会に出てみてわかることは、卑弥呼やザビエルが何をした人かなんてことは屁の役にも立たないということだ。
役に立つのは財閥の話であったり戦争の話であったり。

一般的に言って、さかのぼって曽祖父位までの歴史は、自分の生活に直接的に関連があると思われる。

教育は、その一番大事な部分をすっ飛ばしているのだ。

その部分をないがしろにするから大事な知識が欠落し、挙句の果てに極端な右翼や左翼になったりするのだ。

歴史の中で一番人気があるのは古代や中世だろう。
確かにそれは面白いし興味深い。
しかし古代は歴史ファンタジーに過ぎず、中世は歴史ロマンに過ぎない。

近世・近代こそが今われわれが生活する現代に直結する。
それだけに現実的であり血なまぐさく、ファンタジーやロマンとはいえない不気味さがある。

近代史を教えるのは近隣諸国や愛国主義、日教組など、難しい問題があることは認めるがそれを避けては将来に大きな禍根を残すことになるだろう。

私の友人には当然ことながら大学時代の日本史専攻の人が多いので、念のために弁解しておく。

私は近世・近代以外を否定しているのではない。
古代も中世も私は大好きだ。
小・中・高では近代史を重視すべき、というのが私の意見なのだ。

特に義務教育においては「歴史が嫌い」な人も強制的に学ぶわけだから、卒業して社会に出た後に「直接的」に役に立つ時代の歴史を重視すべきなのだ。

個人的には、一般的な会社に就職した人にとって仕事で役に立つのは卑弥呼やザビエルよりも、アジアを中心とした近代史だと思う。
中国でビジネスを展開するにあたって、日中の最近の歴史を知らないことは仕事に重大な齟齬をきたす恐れがある。

もっと簡単なところでは、営業職などが他の会社と付き合う上において、その企業の所属する企業グループとその成り立ちを知らないと恥をかくことになる。
つまり、接待に使う店で出すビールの銘柄であったり、その会社向けに提案すべき商品のメーカーの選定であったり。

でも、直接的に役立つ知識だけが有用な知識だったら学問なんてつまらない。
邪馬台国がどこにあったか考察するのは面白いし、大化の改新がなかったという論拠を探すのも楽しい。

純粋なる知的欲求を追及することは社会の進歩にとって遠回りだが大事なことであり、だからこそ義務教育ではない高等教育の存在意義があるのである。

無學童子
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