ペースメーカーと携帯電話

車内携帯電話ストップ策、鉄道各社取り組みさまざま
 阪急電鉄は2003年以降、携帯電話の電源を切る「全面オフ」の対象車両を2車両としてきたが、先月末から1車両に減らした。
 全面オフの車両でも携帯電話を使う乗客が後を絶たないため、「オフ車両を1両に絞り、乗客の注意を喚起することで、その車両だけでも電源を切ってもらおう」(阪急電鉄広報部)という苦肉の策だ。
 一方、名古屋市営地下鉄は04年度から、「医療機器の事故が起きてからでは遅い」と、NTTドコモの「ムーバ」などいわゆる「第2世代」の携帯電話がホームや車内で通じなくなるよう、アンテナの位置を変えた。
 心臓病の専門医らでつくる日本不整脈学会によると、携帯電話が原因でペースメーカーが誤作動したという報告例はないが、「日本心臓ペースメーカー友の会」(本部・東京)の日高進副会長(77)は「患者の中には携帯電話を見ただけで具合が悪くなる人もいる。せめて優先席など指定された場所では、電源を切る配慮が、健常者の間で浸透してほしい」と訴えている。
(2007年11月21日9時27分 読売新聞)

>携帯電話が原因でペースメーカーが誤作動したという報告例はない
これ、ポイント。
Wikipediaによると、これまで携帯電話によってペースメーカーが停止した事故は一軒も報告されていないとのことである。
総務省が2002年に行った、電波の医用機器等への影響に関する調査結果によると、最大で8機種のペースメーカーが干渉を受けたとされるが、その機種名などは一切公開されていない。
現在主流である3G携帯電話では、距離が1cmで、影響を受けた機種が2機種との結果が出ているが、ペースメーカーから携帯電話までの距離が1cmになることは、現実としてありえない。
しかも、問題が起こった場合はすぐに離す事で解決できるとのことなのである。
>患者の中には携帯電話を見ただけで具合が悪くなる人もいる
むしろ、状況が明確でない中で、誤った情報を発信している側に問題がある。
誤った情報を信じきってしまったペースメーカ利用者には気の毒なことだが、それは携帯電話の利用者とはまったく関係のないことだ。
もちろん、電車内で通話などされたら私も迷惑だと思う。
でも、それとペースメーカーの誤作動問題を混同してはいけない。
ペースメーカーと携帯の電波との関係を主張するのなら、誰もが納得できる現実的な状況で、きちんとした実験を行い、使用した機器のメーカーや機種名を全て公開すべきである。

mugakudouji
未分類

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です