死刑

光母子殺害で検察、死刑妥当性改めて主張…差し戻し審初公判

 山口県光市で1999年4月に起きた母子殺人事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(26)の差し戻し控訴審の初公判が24日午後、広島高裁(楢崎康英裁判長)で始まった。最高裁は昨年6月、2審・広島高裁の無期懲役判決を「量刑不当」と破棄しており、犯行時に18歳1か月だった被告に対する死刑選択の是非が焦点になる。差し戻し審では、検察側が改めて「死刑の妥当性」を主張し、弁護側は量刑だけでなく、殺意を否認し、傷害致死にとどまるなどと事実認定を含めて全面的に争う方針。
 この日の初公判で、検察側は、死刑相当とする理由を陳述。これまで強姦目的の計画的犯行で、確定的な殺意をもって母子を絞殺、年齢は死刑回避の理由にならないなどとしている。
 弁護側は、昨年の上告審弁論で「殺意はなかった」と傷害致死罪の適用などを主張していた。今回の裁判で、最高裁判決後に独自に行った「死因」や精神、心理の三つの鑑定結果を、「新しい証拠」として採用するよう請求。さらに被告人質問で、反省の深さや更生の可能性も主張していく。
     ◇
 遺族の本村洋さん(31)は午後1時過ぎ、妻弥生さん(当時23歳)とまな娘の夕夏(ゆうか)ちゃん(同11か月)の遺影を抱いて広島高裁に入った。302号法廷で同1時半から始まった公判では、入廷した元会社員の背中を、傍聴席から遺影を持ったまま、厳しい表情で見据えていた。

本村氏は立派な人だな、と思う。
私は何らかの活動を行っている人物、特に市民運動家や、被害者遺族なんかに対しては、あまり良い感情を抱かない。
(その活動に対してではなく、テレビから受けるその人のイメージに、だ。)
ただ、本村氏は別格だ。
嫌いな報道ステーションを見ていたら彼の記者会見が流れていたのだけれど、彼の言葉には力がある。(そして古館にはない。)
悲しいかな、横田夫妻と同じく、悲惨な出来事が、立派な人間を作ってしまった。
弁護側は死刑廃止論者だという。
ことの経過を見ていると、麻原裁判を思い出す。
わが国は法治国家だ。
法令に違反しない限りは、何をやってもよい。
だが、法の擁護者たる弁護士が、それをやってもいいのだろうか。
彼らが信念によって、何を唱えるのも自由だ。
だが、死刑という法律が認められている中で、法廷でそのことを実践しようとするのは大きな間違いだ。
死刑を廃止したいのであれば、言論活動や、政治活動でもってそれを唱えればよい。
国会議員になって、法律を改正すればよいのだ。
弁護士は、被告人の利益を守るのが仕事だが、それ以前に、法の正義を守るのが義務のはずだ。

無學童子
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