蒐書狂の蔵書整理計画 その3
実は10年前のものは、Lotus Approachという、高機能リレーショナルデータベースで作ったものだ。
書籍データベースがどうのというよりも、このソフトを使うことが楽しくて、調子に乗って超複雑なものを作り上げてしまった。
内容的には小規模な公立図書館顔負けの設計である。
無駄に高機能だったのだ。
学生時代のように暇なら、凝りに凝った面倒なデータベースでもかまわないが、今は仕事で忙しくてたまらない。
時間は少しでも惜しい。
本の整理に取れる時間があったら、読んでいない本を読んだほうがいい。
そこで色々リサーチしてみたのだが、いいソフトを見つけた。
私本管理Plusだ。
ISBNコードを入れると、Amazonから書籍の基本データを引っ張ってきて自動入力してくれるのだ。
これはすばらしい。多少修正もしなければならないが、全部手入力だったときと比べると、天と地の差である。
そして、さらにすばらしいのが、バーコード入力に対応している点である。
PC用バーコードリーダは、今は結構安いのだ。
これでまとめてISBNコードを読み込んで、一気にデータベースに登録できる。
たとえば先日購入した本の収納ボックスに本を詰め込みながら、ISBNを読み込んでいく。
一箱終わるごとに、例えば「A6-001」など、一定の規則にしたがって箱にラベルをつける。
登録したデータベース上では、保管場所データに「A6-001」と入力していく。
ほとんどの作業はこれで終了となる。
さて、以前のデータベースが挫折した原因は、一言で言えば面倒だったからだ。
そこで今回は、作業を必要最小限に絞り、面倒さを極力排除する。
無學童子の蔵書整理の基本方針
1:書架以外では、本を順序良く並べない
例えばカテゴリ別だとか、作者順だとかで並べることをしないことにする。
新たに段ボール箱に加わっていく本は、純粋にサイズのみで分類する。
Amazonの千葉の配送センターのように、データで管理して、それが現実ときちんとリンクさえしてれば、それで良いことにする。
ただし、書架においては見栄えの問題があるので、苦にならない程度に配慮する。
2:書名や著者名の振り仮名はいらない
昔と違って、ローカルのデータベースでの検索のためのキーの設定は、あまり意味はなさない。インターネットでいくらでも調べられる。
3:分類はテキトーでいいことにする
そもそも個人のデータベースで細かい分類をする意味がどこにあるだろうか?
私の場合は、「ホームズ」「スタートレック」「007」「それ以外」で充分かもしれない。
細かくやるんだったら、日本十進分類法か国立国会図書館分類法でも採用するか。
4:出した本を、元の箱に戻さなくても良いことにする
ダンボールから出した本は、元の箱に戻さなくても良いことにする。別の箱に戻すのも問題なしとする。
5:本を移動しないで、データベースシステムを移動する
データベースソフトは、家庭内ネットワーク上のどのパソコンからでも操作できるものとする。
特にVAIO PCG-U3は小さいので、写真のように活躍していただく。
これによって、データ入力のために本をパソコンの前に持ってこなくてもすむようになる。
私の性格だと、最初は思いっきり細かくきっちりとはじめて、途中で面倒になって投げ出しかねないので、最初からゆるーく、そしてこだわらずに整理することにする。
この項終わり
実践編は近日中に