尼ケ崎線列車事故一周年

乗員乗客107名がなくなった、あの大惨事より本日で1年となった。
あれ以来、このブログでも触れたとおり、鉄道関係の本を読むことも多くなった。
もともと鉄道は好きだたっが、仕組みの面に対して興味を持ったのはあの事故以来である。

ATS、ATC、ATOという言葉の意味もわかった。鉄の線路の上を走ることの構造的欠陥も理解した。運行管理システムが何のことなのかもわかった。

最も収穫だったのは、日本の鉄道がどういった考えで、どういった歴史で作られてきたか、その一端に触れたことだ。

世界に冠たる定時運行、世界最速の部類に入る高速鉄道の実現。それは、日本の鉄道を知れば知るほど、日本以外では実現し得なかったことがわかった。

さて、ここで残念なのは、そういった日本の鉄道マンスピリッツが、近年失われてきたように思えることだ。

地方を見れば、赤字の第3セクター。都会を見れば、効率重視で過当競争の鉄道会社。
もちろん、そういった事情がわからない訳ではない。
民間会社である以上、経費は切り詰め、売り上げを上げ、利益を最大限に出すことは当然である。

だが、「安全」に費やす費用と時間は、聖域のはずである。
乗客に対するスムースな案内のために、運行管理システムを導入するのは当然だし、自動改札にかかる固定費削減のためにICカードを導入し、電子マネーを推進するのも、また仕方のないことだろう。

だが、それによって、新型のATSの導入が遅れたり、信号機の改善が遅れたり、古い施設の更新が遅れていたとしたら、公共鉄道を運営する資格はない。

JR西日本は、あの事故があったにもかかわらず、いまだにATS-Pの導入率は低いままだ。
JR東日本は、鉄道を運行したまま線路の下で道路工事をした。本来なら止めている時間帯のみの工事であるべきなのに。

鉄道会社の皆さん、良き日本の鉄道マンスピリッツを思い出してください。

mugakudouji
未分類

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。