里見八犬伝

まさしく、角川映画全盛期の怪作。

日本における伝奇SFの怪作、曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」をベースにした、鎌田敏夫「新・里見八犬伝」を原作にした映画。

何が良いって、夏木マリの玉梓の常軌を逸した艶っぽい怪演と、薬師丸ひろ子の静姫の可愛さ。

テンポが良く、チャンバラあり、スターウォーズあり、インディ・ジョーンズありの無茶苦茶な映画。
本来そんなことをやったらまとまりがなくなるだろうに、それがきちっと纏まるのは名監督深作欣二の職人技なのだろう。

ストーリーは分かりやすいし悪役はとち狂っているし、JACのアクションは迫力があるし、真田広之は格好良いし、薬師丸ひろ子は可愛い。
こういう勢いのある映画は、日本ではもう撮られないのではないかな。
☆☆☆☆★

ちなみに、南総里見八犬伝とは似ても似つかぬストーリーなので、古典の勉強のつもりでこの映画を観て南総里見八犬伝を読んだ気にならないように。

画像引用元 映画.com

mugakudouji
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