国産紅茶

国産の紅茶って、印象はあまりないかもしれないけれど、明治時代より日本から海外に輸出されていた。
お茶が出来るのだから当然のこと。

外貨が稼げなくなって、71年に紅茶の輸入が自由化されてしまったから、衰退してしまった。

それでもいくらかは生産されていたから、いくつか飲んでみたことがあるんだけど、どれも大味か、苦い味。

そんな中、先日入ってきたニュース。

枕崎紅茶世界の三つ星
産地復活の夢英国で開花

 ロンドンで9月に開かれた国際的な食品コンテスト「グレート・テイスト・アワード2009」で、枕崎市の製茶業茅野(かやの)薫さん(68)、ミヨ子さん(66)夫婦が手がけた紅茶「姫ふうき」が、最高の三つ星金賞に輝いた。日本人として初めての受賞。紅茶に一家言ある英国人をもうならせ、”世界一”をつかんだ陰には、枕崎紅茶の復活にかける悲願が込められていた。(角亮太、新山修二)

 「姫ふうき」は、無農薬、有機栽培で育てた茶葉を手摘みして仕上げた。蜜のような甘い香りや渋み、酸味、甘味が調和した濃厚な味わいが魅力だ。

 緑茶産地として知られる枕崎市は1960年代には国内有数の紅茶の産地でもあった。茅野さんは高校卒業後、県の茶業試験場で栽培法を学び、紅茶メーカーに就職。だが、71年の紅茶の輸入自由化を境に、国産の紅茶は安い海外産に押されるようになった。枕崎紅茶は廃れ、茅野さんも緑茶づくりへの転身を余儀なくされた。

 約30年後の2002年、茅野さんは国産の茶樹「べにふうき」と出会う。その茶葉の品質にほれこみ、「これなら、安さに負けない、高品質で世界に通用する紅茶ができる」と確信。枕崎紅茶の復活を目指す仲間とともに研究会をつくり、本格栽培に乗り出した。

 紅茶に適した成分の土を選ぶことから始め、さわやかな渋みと、飲んだ後に残る自然な甘さを得るため、無農薬の有機栽培にした。機械摘みが主流の中、目と指先で品質を確認しながらの手摘み。年間100?150キロを収穫している。

 2度目のコンテスト挑戦となった今年は、発芽したばかりの葉だけを使った紅茶を出品。味わいと安全性が評価された。金賞は一つ星から三つ星まであり、07年には南九州市の薩摩英国館が出品した紅茶が二つ星に選ばれている。

 「有機栽培で畑が生まれ変わるのに10年はかかる。これからもっとおいしくなる」と茅野さん。「本物は時代の変化に左右されず、愛され続ける。枕崎の紅茶をそんな本物に育てたい」と話す。

 姫ふうきは鹿児島市の百貨店などで販売されている。40グラムで1575円。問い合わせは瀬戸茶生産組合(0993・76・3719)へ。
(2009年10月12日  読売新聞)

快挙じゃないか。
たいしたもんだよ。
調べた限り、鹿児島でしか買えないようだけど。

ちなみに僕は最近ではミツティーの「国産紅茶」を飲むことが多い。
桜野園のさくら紅茶だ。
苦みが少なくてとてもおいしいと思う。


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無學童子
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