無意味草子 その4

NEW白袴
 ある時、ある所に、理髪師がいた。腕がよくて評判だったが、彼の頭はひどいものだった。彼は自分の髪が刈れないことを悔しがっていた。
教訓 「紺屋の白袴」はまだましと知れ
金庫要らず
 ある時、ある所に、気前のよい金持ちがいた。彼は家の入り口に「お金たくさんあり ご自由に好きなだけお持ちください」という看板を掲げたが、気味悪がって誰もとらなかった。
教訓 人の好意は素直に受け取るべきである
登竜門
 ある時、ある所に、けちで用心深い金持ちがいた。彼の家の警備は厳しかったので、名を成したい泥棒が殺到して結局すべてを持ち去られたしまった。
教訓 金は天下のまわりもの
相対評価
 ある時、ある所に、天下無敵の強さを誇る男がいた。彼は人類の最後の生き残りだった。
教訓 物は言いよう
絶対評価
 ある時、ある所に、天下無敵の強さを誇る男がいた。彼は人類の最後の生き残りだった。
教訓 比較対象がいなくとも強いものは強い
初出「探書手帳14」(1997/06)
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『大人の科学マガジン Vol.6』
付録は蓄音機。

mugakudouji
「無意味草子」

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