靖國問題再び

17日、小泉首相が靖国神社に参拝した。
今回が五度目である。

当然賛否両論あるだろう。

ある世論調査では、賛成・反対が拮抗しているという。
否定的なマスコミが多い中、これほど賛成派が多いのはある意味で驚きである。

私の立場は以前述べたとおり反対だ。特に中国との外交問題の懸念が大きい。
戦後、わが国と中国は、日中共同宣言を経て、日中平和友好条約を結び、国交を正常化した。
その政治的前提条件の一つが、極東軍事裁判を日本が受け入れているということであった。

日清戦争の折、清国政府が日本に賠償として支払った金額は約3億円である。
当時の日本の国家予算が約9千万円程度(うろ覚え)だから、その巨額さがわかるだろう。
太平洋戦争の戦後処理において特徴的なのは、戦勝国が敗戦国に対し過度な賠償請求を行わなかったことである。
第一次大戦後、ドイツにおいてナチスが台頭した原因を作ったのが、ドイツ国民を疲弊させるほどの巨額の賠償金であったからだ。
日中共同宣言で注目すべきは、中国が賠償請求を放棄したという点だ。
そしてその前提条件は、わが国が極東軍事裁判などを受け入れているということだ。
その軍事裁判で戦犯とされた人物を神社に祀り、そこに日本の首相が参拝に行く。賠償請求を行わないという重大な決断をした中国政府として、受け入れられないのは当然である。

これは、明らかに内政問題ではない。
もしこの件での中国政府の横槍に、「内政干渉だ」と反発したいのであれば、日中共同宣言を訂正し、賠償金を支払うべきだ。
ODAが賠償代わり?たった30兆円で偉そうなことがいえるだろうか。
しかもこの金は、返還義務のあるものだ。
日清戦争においては、日本の国家予算の3倍以上の賠償金が取れた。
それに習って今中国に賠償金を支払うなら、単純計算で200兆円を越える賠償金ということになろうか。

mugakudouji
靖國神社

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