シャーロック・ホームズ

昨日、映画「シャーロック・ホームズ」を見てきた。
まずは書いておこう。
僕はシャーロッキアンだが、決して正統派好きというわけではない。
正統派好きならグラナダのホームズを推すのだろうが、僕にとってはどんなホームズだろうと、面白ければ問題ない。
つまり、ゲイだろうが女だろうが幽霊だろうが、何の問題もない。
この映画の事前情報にかなりイメージの違うホームズとあったが、僕にとってそんなことはどうでも良いのだ。

その上で書くが、この映画には見所が全くない。
何が一番まずいかというと、ストーリーだ。
ネタバレになるからあまり書かないけど、「ヤング・シャーロック」を思い出してしまった。
荒唐無稽だし、ありがちと言えばありがち。
そして、ホームズである必然性が全くない。

ホームズ物であろうが無かろうが、この映画は面白くない。
ストーリーに見るべきところがなければ、評価のしようがない。
中盤、かなり眠かった。

ただし、見るべきところもないではない。
ロバート・ダウニー・ジュニアとジュード・ロウは良い役者だと思う。
無茶苦茶なホームズだが、十分に「アリ」と思った。
ホームズには見えないけどな。

ワトスンとホームズの関係が対等なのも良い。
会話は笑わせてもらった。

なんと言っても、ホームズが対決する悪にリアリティがないのが面白みのなさの原因だろう。
これがムーア・ボンド時代の007映画なら、偏執狂が世界を支配したがるのもわかる。
ホームズがイギリス政府から与えられたコードネームが007で、Mことマイクロフトから指示を与えられて偏執狂の黒魔術師と戦うって言うのなら、星をあげよう。

黒魔術で世界を支配するって、何なんだか。。。

★★★★★

初の☆無し。
厳しすぎるかなぁ?

シャーロッキアン的な話をさせてもらと、グラナダホームズをかなり意識している部分が見られる。
ベイカー街がそっくりだし、芝居がかった台詞回しがあったように思われる。
原作を知らなければ面白くないシーンも多数。
部屋で銃をぶっ放したときの壁とか、アドラーがきたときに慌てて隠した物とか。

次回作はどうやらモリアーティ教授が敵役になりそう。
今回より次回作の方が面白いのでは?

それにしても、映画館の売店はドラえもんグッズで埋め尽くされていて、ホームズグッズは全くなかったのだけれど本当にないのだろうか?


mugakudouji
ホームズ/ドイル映画・音楽・TV評価付記事

1件のコメント

  • 無學童子の事件簿

    シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

    面倒だったので書かなかったが、ネタもないし前作の感想を書いて今作のを書かないというのもバランスが悪いので書いておこう。★★★★★ 結論。これは駄作で時間と…

無學童子の事件簿 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です