英断と手続き論

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菅首相、吉田所長の処分必要ないとの認識

 【ブリュッセル=遠藤剛】菅首相は28日午前(日本時間28日午後)、ブリュッセルのホテルで記者団と懇談し、福島第一原子力発電所1号機への海水注入を巡る情報の混乱について、「情報が当初正確に伝わらなかったことは、責任を感じている」と述べた。

 同原発の吉田昌郎所長が注水継続を独自に判断したことに関し、「結果としても、注入を続けたことは、間違いでなかった」として、吉田氏の処分は必要ないとの認識を示した。

 一方、自民、公明両党が共同提出する方針の内閣不信任決議案について、「(民主)党内も一致結束した行動を取ってもらえると信じている」と述べ、与党の反対多数で否決されるとの見通しを示した。

 また、「広く(民主党)代表経験者と話す機会があればありがたい」と語り、帰国後、鳩山前首相や小沢一郎民主党元代表らと会談することに意欲を示した。〈関連記事4面〉
(2011年5月29日01時29分  読売新聞)

民間企業の処分に対して内閣総理大臣が口出しできるわけがないよね。
「必要ない」という表現はマスコミの解釈でしょ。

吉田所長というのはなかなか剛の人のようで、ネットでも色々出てくる。
注水を中止するという上層部の判断を蹴ったのは大正解で、結果として東電を救ったことになる。
テレビ会議の段階で反対をして押し切ればベストだったとは思うのだけど、余計な議論を巻き起こして行動がおくれるようなことにつなげないためには、黙って従ったふりをするというのも正しい判断だったのかもしれない。
とはいえ、上司の命令に逆らった上すぐに報告もしなかったわけだから、いかに首相の意向や世論があるとはいえ企業の論理としてはやはり処分は必要だ。
東電の定める処分方法というのはどんなものがあるのか知らないけれど、とにかく口頭での注意などのもっとも軽い処分+それを打ち消すかそれ以上の報奨をセットで出せば、企業のルールを損なうことなく世論にも答えられる。
最悪なのは、今所長を変えることだ。
本部のイエスマンなんか所長に据えたらたとえこれからでも大惨事になるかもしれないし、おそらく作業員の士気低下を招く。