鉄道マニアでもないのに鉄道の本を読んだ 4

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さて、鉄道マニア決定だな。

杉浦一機『みどりの窓口を支える「マルス」の謎』(草思社)☆☆★★★

「マルス」とは、国鉄が開発した座席予約システムの名称である。みどりの窓口にある、係員が発券作業に使っているのが、マルスの端末だ。
実はこれが、日本初のコンピュータによる大規模オンラインシステムなのである。
今では身の回りを見れば当たり前にあるコンピュータのネットワークだが、計画当時はコンピュータなんて日本にわずか数台しかなかった。
ま、そんなマルスの開発秘話なのだが、プロジェクトX的な人間同士の話にはなっていないので、読み物としての面白みには欠ける。
ほとんどがコンピュータの話だが、素人に分かりにくいというほどではない。むしろコンピュータの話としても、人間の話としても、突っ込みに欠ける部分が目立つ。
また、巻末にこれからの展望が書かれているのだが、Suicaとの関係や、新しい座席予約の方法について書かれている程度で、目新しいものは何もなかった。