007 ダイヤモンドは永遠に

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ジョージ・レーゼンビー主演の前作『女王陛下の007』が興行的に不振であったため、主演をショーン・コネリーに戻した作品。

ショーン・コネリーはこの作品でイオンプロダクションの007シリーズを完全に降板することになった。

冒頭、ボンドがブロフェルドを追って世界中を回るシーンがあるが、これは前作最後で妻のトレーシーを殺された仕返しであろうか。

今回のブロフェルドはチャールズ・グレイ。
シャーロッキアンにはおなじみであろう。
映画「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」とグラナダTV版「シャーロック・ホームズの冒険」でシャーロックの兄、マイクロフト・ホームズを演じている。
ちなみに、「007は二度死ぬ」ではボンドの協力者であるヘンダーソンを演じている。

作中に出てくるペントハウスに閉じこもる実業家ウィラード・ホワイトのモデルは奇人で大富豪のハワード・ヒューズ。撮影当時もデザート・インの最上階に閉じこもっていた。制作者のアルバート・R・ブロッコリは友人らしく、撮影中彼の持ち物と、そうでない物はブロッコリが自由に使えたとか。ヒューズの政治的な影響力が強かった事を物語る。

あらすじは別のサイトなどで見て頂くとして、僕の感想を。
公開当時コネリーは41歳だったはずだが、かなり衰えた印象。降板もやむを得ないかなと思う。

全体的にはシリアス路線よりはコメディー路線に寄っており、なんとなくロジャー・ムーア版の香りがする。

ゲイの暗殺者カップルが登場するのだが、これがかなり不気味。ただ、この連中が殺人を犯してゆく理由がいまいち飲み込めない。全体としてストーリーは入り組んでおり、釈然としない感じが残る。

ボンドガールは「ティファニー・ケイス」(ティファニーの陳列棚)という、相変わらずふざけた名前。

ダイヤモンドと言えばデビアス社だが、この会社のマーケティングスローガンで有名なものに『A Diamond is Forever(ダイヤモンドは永遠の輝き)』というのがる。本作の原題は「Diamonds Are Forever」なので、ほぼ同じ。

☆☆☆★★