4Kテレビは普及しない

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家電各社の決算がぼちぼち出ている。
全体としてはアベノミクスや経営努力で明暗が分かれたところ。パナソニックみたいに泥沼になっちゃってるのもあるけど。

家電各社で共通して言えるのは、もともと主力であったテレビ事業が大きく足を引っ張っている点。
先の見通しとしては、テレビのニュースなんかでは「4Kテレビが業績を牽引する」なんて言ってたけど、そもそもそんなに高精細な大画面テレビを欲しがる人がいるのだろうか。
僕は厳しいと思うな。
立場上、売れてくれると嬉しいのだけれど。

日本のテレビが売れないのは、テレビという製品自体がコモディティ化してしまったから。
そうなると、ろくに開発費もかけずに部品を組み立てるだけのメーカーが安価で攻勢をかけてくるのに、多額の開発費を投入した大手メーカーは太刀打ちできない。
仁義なき価格競争を避けるには、安価なものを出すメーカーでは作ることの出来ない新しい機能を付加しなければならない。
大手メーカーはそんなことはわかっていて、今まで色々とやってきたけどことごとく失敗している。
代表的なのは3D。
3D放送なんてもちろんほとんど無く、ソフトの数も限定的。
映画館では3Dはそれなりに普及したけれど、それは人間の視野の大部分を覆い尽くす大画面と音響があればこそ。
視野の限られた部分しか専有できない家庭用のテレビで3Dは多くの人に魅力を感じて貰えなかった。

ここに来て業績回復に4Kテレビが期待されているわけだが、その製品自体の良し悪しはともかく、「売れるもの」なのかというと、個人的にはかなり疑問な感じがする。
画質・音質が格段に良いというのが今までのテレビとの違いだが、消費者はテレビにそんな高画質なものを求めているのだろうか。
僕が気になっているのは、Blu-rayの普及率の低さだ。
知人にBlu-rayのソフトを貸そうとしても読める環境のない人がほとんど。
ハードウェアもそうだが、この段階でセルソフトもまだ3割ほど。
これは人々がそれほどの高画質を求めていないと言うことの証拠ではないだろうか。

4Kテレビがどんなにすばらしい物であったとしても、そもそも多くの人がそんな高画質なものを求めていなければ、売れるはずもない。
買うのはどうしても高画質のものが良いマニア層か、新しい物好きの金持ちだけだろう。